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みなさんこんにちは。
以前カナダで約1年間ベビーシッターをしておりましたAOIです!
今日はなぜ日本ではベビーシッターが普及せずにお母さん達が困っているのかを考えてみました。

それでは欧米と日本の文化や価値観の違いを見ていきます!
アメリカではベビーシッターが当たり前
欧米では子供が小さい数ヶ月の内からシッターさんに預けて、働きに出たり夫婦でデートに出かけることが当たり前と考えられています。
シッターの多くが、大学生がアルバイトでしていることもあり特別な資格はいりませんし、女性なら誰でも母親になる可能性があるので可能な仕事だと考えられています。
また幼いころから人と関わることで、子供自身が多様性やコミュニケーション能力を学び、早く自立ができるように!という意も込めて利用することが多いのです。
夫婦共働き社会
アメリカには日本のように育休制度というものがありません。
個人第一社会なので「子供を持つのは個人の選択であり自由」と考えられているからです。
その為出産後はすぐに社会復帰をする母親がほとんどなのです。
アメリカ社会では夫婦共働きが当たり前、男女平等にとてもシビアな国なので女性であれど男性と同じように役職に就き働きます。
なので子供の送り迎えや放課後はベビーシッターを利用して総出で子育てをするのです。
子供を一人にするのは法律違反
Photo by Joel Overbeck on Unsplash
これは州によって年齢が異なってはくるのですが、平均的に12歳以下の子供を一人にすることは許されません。
例えば、買い物に行くから家で留守番をさせることや子供同士だけで公園で遊ぶこともNGです。
カナダでも同じで、銃社会で治安が悪く、誘拐や行方不明になるのを避ける為と言われています。
日本にも近年、幼女を狙った犯罪が多いので見習うべき文化だと思います。
仕事で子供を学校まで迎えに行けない時や、家で帰りを待たせる時に近所の知り合いをベビーシッターとして雇い面倒をみてもらうのが一般的なのです。
あくまでも夫婦関係が最優先
Photo by Toa Heftiba on Unsplash
夫婦関係に欧米文化が必要な3つの理由でも述べた通り、欧米では日本のように生活の中心を全て子供という風に考えるのではなく、まずは夫婦関係が最優先になります。
なので子供をシッターに預けてデートへ出かけたり、中には旅行へ行くこともあります。
これは夫婦関係の良好さが子供の教育へ直接関わるという考えから、子供の為にもあえて夫婦水入らずの時間を楽しむのです。
子供は子供の時間を持ち、一人の人間として接することで社会へ馴染む一歩になるのです。
なぜ日本でなかなか普及しないのか?
Photo by Kelsey Chance on Unsplash
最近こそ某ベビーシッター派遣会社などを始め普及しつつあるのですが、未だにベビーシッターと聞くとお金持ちや有名人が利用するイメージですよね。
ではここで、なぜ日本ではそこまでベビーシッター文化が受け入れられないのか?を考えてみたいと思います!そこには日本ならではの文化や価値観があるのです。

個人的な意見ではベビーシッターに関しては大賛成で、ぜひ私も将来利用したいと考えています。
”三つ子の魂百まで”という迷信
ご存知の方も多いと思いますが、この”三つ子の魂百まで”という臨界期論が世のお母様たちを苦しめているのです。
例えば、幼稚園や保育園ではお母さん手作りのバッグを持たさなければいけないことや、手の込んだお弁当や料理を作ることなど・・・。
子供が3歳になるまでは母親の愛情をたっぷり注ぎ、手間をかけて育てなければいけないというあれです!やっかいですよね。お金の為に働かなきゃいけないのに、子供が3歳になるまでは・・・
と呪文をかけられるのです。
そうするとどうでしょう?
小さな我が子を他人に預けてパートナーとデートや自分の時間を持つなんて考えられませんよね。
昭和やそれ以前に子育てをしてきた女性の中には本当にこの迷信を信じている方も多く、専業主婦世代が圧倒的に多いのも特徴です。
しかし私自身、産まれて2週間目ですでに保育ママさんに預けられていた身なので、これは全く信用していません(笑)
至って普通に育っている!もしくは人よりアクティブだと自負しています。
どうしても気になってしまう世間体
Photo by Bud Helisson on Unsplash
日本独特の文化「他人の評価が気になる」が関係しているとも言えます。
「もしご近所さんに子供を預けて遊びに行っていると知られたら何と思われるかしら」
「母親なんだから四六時中、子供の面倒は自分で見るのが当たり前」
「他人に子育てを任せるなんて母親失格」
このようなことを気にするあまり、他力を借りるということが現実的ではない空気感になります。
本来、家庭内の教育方針は十人十色あっていいはずなのに、世間帯による圧迫感や日本文化特有の同調圧力により、ベビーシッター文化を否定的に捉えてしまうのです。
シェアハウスという文化がない
日本人は一般的な傾向として、パーソナルスペースが広い人種と言われています。
つまり、他人が家の中に入ることを極端に嫌うのです。
しかし欧米ではシェアハウスが浸透しており、ハウスオーナーと一緒に数名が生活を共にしていることが珍しくありません。
ですから私がカナダで暮らしていた時も、住み込みでベビーシッターをする人や家賃収入の為にルームメイトを募集している家をいくつも見かけました。
これは日本では稀な文化なので例え小一時間であっても、自分たちが留守の中、子供を面倒見てもらう為に家を共有するという概念がそもそもないのです。
最後に
様々な文化や価値観の違いから今回はなぜ日本ではベビーシッターが普及しないのか?
について書いてみました。
現代、日本も欧米と同じように夫婦共働きが一般化されてきており、ネコの手でも借りたい思いで子育てをしている家庭も多いことでしょう。
神経質で綺麗好き、用心深い性質からなかなか子育てを他人に任せるといったことを躊躇してしまいがちですが、今では英語のベビーシッターのサービスなども普及しています。
子育てにいっぱいいっぱいになってしまって子供に当たってしまうほど余裕がなくなる前に
「海外ではみんなで子育てをすることが当たり前なんだ」
と少し視野を広げるだけでも、心の救いになるのではないでしょうか?
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