約3年前、私は語学留学の為にフィリピンはセブ島にしばらく住んでいました。
南国好きの私にはたまらなく魅力的な国でしたが、その中でも当時21歳だった私がフィリピン人女性達から学んだ人生の教訓を今回はみなさんとシェアしたいと思います。
※写真はクリスマスに訪れた、チョコレートヒルズで有名なボホール島
家族第一主義
フィリピン人は基本的に大家族で構成されている場合が多く、それぞれが経済的や生活において助け合いながら日々を過ごしています。
国民の90%がカトリック教徒の為、クリスマスや誕生日といった行事ごとには親戚の親戚や友人の、そのまた友人まで盛大に招き皆でパーティーを開きます。
ですから、仕事後や休日は家族で過ごすので残業や休日出勤はありえません。
仕事が終われば家に帰宅し美味しい手料理を持ち寄り食卓を囲みますし、きょうだいも多いフィリピーノですが非常に面倒見もよく、小さいうちから身内の子守はお手の物です。
いつ、どんな時でも「家族第一主義」これがフィリピーノのある種ポリシーなのです。
仕事は二の次
よくフィリピーノは時間にルーズと言われますが、これは良い意味で毎日の生活に心のゆとりを持っています。
例えばスーパーやお店に行けば店員さん同士、いつも楽しそうに会話をしながら、時には携帯を触りながら業務に取り掛かっています。
もちろんそのような事に激怒する客はおらず、愉快な会話にお客である私まで輪に入る始末です。
他にも学校では授業中に一コーヒーを飲んだり、チョコレートをつまみながら勉強をしていましたし、チャイムがなった途端に1分たりともオーバーする事なく先生たちは休憩に入ります。
仕事が人生の全てと捉えがちな日本社会とのギャップは大きく、私も最初は戸惑いましたが、慣れてくれば「なんだかこの緩い感じが心地良いな・・・」と思うようになりました。
彼らにとってあくまでも仕事は生活をする為の術ではありますが、その仕事すら「いかに楽しむか」ということを考えながら毎日を過ごしています。
自己開示能力が高い
フィリピーノはとても陽気でフレンドリーな為、すぐに馴染むことができます。
そんな彼女たちは自己開示能力に長けており、家族の話、仕事の話、特に恋愛話なんて大好物!いつも誰に対してもオープンマインドなので初対面でも初めて会った気にならず、すぐに仲良くなれます。
「過去も未来もどんな自分も私は私」という普遍を受け入れ、失敗談やそこから学んだことなどを隠すことなく話してくれるので、親しみやすさの根っこにはそのような国民性が関係しているのでしょう。
家族や友人、ボーイフレンドの写真も頻繁にSNSにアップしますし、自ら見せてくれます。
私生活のほとんどを「他人と共有する」ということが日常なので、そんな彼女たちから私は自ずから「自己開示」をすることの重要性を学びました。

ここでもう一枚、お気に入りの写真を入れておきます!
これは朝の5時のボホール島の朝焼けです。素敵でしょ?
自己肯定感が高い
上記③で述べたように、フィリピーノ達は頻繁にSNSで写真を投稿します。
その中でも格段と多いのがセルフィー写真です。綺麗にメイクアップをした姿、ドレスアップした姿や旅行先での自撮など”自身”が一番きれいに写っている写真を共有します。
その影響か、「どのように着こなすのが一番自身が輝くか」ということを熟知しているのです。
例えば、リップ一つの塗り方からシャドウの色まで自分に一番似合う最善のドレスアップを常に研究しているため、小奇麗でオシャレな女性が多いです。
また不自然ではない自信がさらに魅力として表情や身なりに出ているので、いつも明るく楽しそうにしている姿が先ほど言った余裕を感じさせるのでしょう。
いつまでも女でいることを忘れない
フィリピーノはとってもオシャレに気を遣います。ネイルからトレンドのメイクアップまでお金をかけずいかに今あるものでオシャレをするのか?ということを考えます。
例えば無地のワンピースに重ね着をしてより女性らしく魅せてみたり、街中の市場で低価格で仕入れてきてアレンジしたり・・・。
彼女たちの中では黒髪のロングヘアが命と言われているため、お手入れはかかせません。
年老いても赤色のリップでおめかししたり、ヒールをはいたり、常に異性から見られているということを意識するので、美容にはかなり気を遣い、さらには仕事よりも楽しんでいます(笑)
そんな環境にいると触発され、女性として大切なことを思い出したような気持ちになることもしばしばありました。
作りこみ過ぎず、お金をかけ過ぎず、手元にあるものや安いものでどれだけオシャレを楽しむか?そこには生活の知恵や、女性としてのプライドがあるようにも感じました。
底知らずの母性愛
フィリピン人の女性はとにかく尽くす!で有名で、各国の男性からも人気な理由の一つです。
好きになればとにかく一筋ですし、お料理や家事などお相手の為に全力を尽くすのもフィリピン流、さらには陽気な彼女たちですが家計を助けるために多くの女性が働きます。
これには社会的背景が影響しており、遠い昔、フィリピンはスペイン、アメリカ、日本に統治されていました。また半数以上がカトリックということもあり、相互扶助が根付いているのです。
ですから日本人からするとちょっと尽くしすぎ?と驚くこともしばしばありますが(笑)
その反動でかなり嫉妬深い場面はありますが、自分以上に相手のことを考え、常に「どうすれば相手が喜ぶか?」という男性のツボを押さえるのが上手いので、日本人のおじさまから絶大なる人気を誇っているのです。
男性からしても、いつも綺麗で献身的でよく働く、そんな女性は放っておけないですよね。。。
とりあえず人生なんとかなる
近代でこそ徐々に発展してきてはいるのですが、今もなお言わずと知れた発展途上国です。
一人当たりの月収は日本人の約8分の1と言われていたり、世帯収入でみてもかなり安いです。
その結果外食や贅沢な暮らしとは程遠いフィリピーノですが、毎日明るく「今を楽しむ」のが上手なのも彼らの特徴です。歌を歌ったり、ダンスをしたり、お料理を持ち寄ってみんなで食べたり・・・
出来る範囲の中で工夫し、一瞬一瞬を楽しく過ごす姿を見ていると、日本社会で仕事に疲れ、家庭環境も上手くいかず、人間関係に心が病んでしまった時こそフィリピーノ式の人生マインドが役に立つことでしょう。
また何度も言いますがフィリピンでは収入が安く、とてもではありませんが貯金はできません。
ですからフィリピーノが貯金をしないのは知る人ぞ知る話です。
毎月お給料日になると美容や外食、時には国内旅行に全てお金をつぎ込み、貯金なんて考えずとも毎日をストレスフリーで過ごすことができるのも陽気な性格ならではなのです。
最後に
私たち日本人は「仕事が全て」という考えを持つ人が多く、仕事で失敗をすると最悪の場合、死に追い詰められるといったこともあります。
しかし少し外を見てみるとそこには自身と違った価値観で、毎日同じ24時間を過ごしている人がいるのも事実です。
どちらが良くて悪いというお話ではなく、一度日本を離れることで私たちの当たり前がそうでないことに気が付きます。
そんな時「ああ・・・こんな考え方も世の中あるんだな」と知るだけでも思いつめていた気持ちから少しは解放されるのではないでしょうか。
また、フィリピーノ女性たちからは同じ女性として学べることがたくさんありました。
日本の若い女性達は少ないお給料の中でも無理をしてブランド品に身を固めたり、リポ払いで奮発する人が多いように思います。
しかし、手持ちの中で上手く着まわす、安くオシャレなものを仕入れてファッションを楽しむ!といった生活の知恵は私たちも見習うべきかもしれませんね。
飛行機でたった数時間の場所には、独特な時間が流れ、その中で笑顔を絶やさず今日も歌っている素敵な女性たちがいることでしょう。
コメント
[…] 関連記事:私がフィリピン人女性から学んだ7つのこと […]
[…] 関連記事:私がフィリピン人女性から学んだ7つのこと […]
[…] […]
[…] […]